技術を磨くだいぱんまん

散歩とインターネットが大好きなシステムエンジニア。暮らし、おでかけ、テクノロジーについて書いています。

新入社員だった僕が部長に「仕事やめたら?」と言われた話

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仕事終わりの飲みの場での話。
その場にいたのは部長と先輩と僕の3人。

飲み始めて小一時間ほど経った頃、先輩が席を外したときに部長が突然僕に質問してきた。
「お前はこの会社の社長になる気はある?」
「いや、ないです。」

僕は別の大きな目標があったので正直にそう答えた。
すると部長が、
「じゃあ、この会社やめた方がいいよ。社長になるくらいの熱意がなければ会社のお荷物になるだけだ。すぐに転職を考えたほうがいいよ。」

会社を思う気持ち

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その短絡的な考えにムッとする僕。
「皆が社長になりたいと思ってるわけじゃないですよね。それに、新人の中にそんな人はほとんどいませんよ。」

「俺はお前の意見を聞いているんだ。お前は、そんな人を会社が育ててもカネの無駄だと思わない?」

そんな部長の言うことに理不尽さを感じた僕は、
「定年までこの会社にいるつもりはないですし、いずれ辞める予定です。」
とまで言ってしまった。

お互いの意見は平行線をたどり、議論は消化不良で終わった。
その後、その話題は特に触れられることなく飲み会は解散。



その夜、彼女にそのことを愚痴ると、彼女がこう言ってきた、
「部長の気持ちもわかる気がする。部長が求めてたのは、『新人らしさ』だったんじゃないかな。」

彼女は続ける、

「部長は『社長になるくらい汗水流して頑張ります!』っていう新人らしい一言を期待してたんだよ。それを、そっけなく『社長になる気はないです』なんて言われたもんだから、『こいつ仕事やる気ないな』と思ってそういうこと言ったんじゃないのかな。」

そう言われながらも、腑に落ちない僕。


ただ、日が経ち俯瞰して考えるようなると、部長の言い分も彼女の言い分もわかってきた。


いつも仕事は全力で取り組んでいる。
その結果、僕は成長して会社に貢献しているつもりだ。

でも、それは会社のために頑張ってるというより自分の成長のために頑張ってるんだと気づく。
だから、部長の言葉にも粗い返事をしてしまった。

僕には会社愛が足りない。
そんな僕の心を見透かして部長は僕にあんなキツイことを言ったのかもしれない。

まとめ

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僕を見込んで雇ってくれている今の会社。
その恩人への感謝が足りていなかったのかもしれない。
あるいは今の環境をあたりまえに思い、感謝の気持ちを忘れていたのかもしれない。

新たな期が始まるこの4月に気持ちを改めて、自分のためだけでなく会社のためも思い、仕事に邁進していく。