「しっかり!まとまった!文章を書く」を読んで、実際にしっかりまとまった文章を書いてみた
最近、ブログを書いていて思うことがあります。それは、まとまった文章が書けないこと。文章を書き出しても、次の一文が浮かばない、思い通りに書き進められない、ということがたびたびあります。
文章を書けないスランプ時期なのか、そもそも文章の書き方がわからないからなのか。
そんなときに出会ったのがこの本、「しっかり!まとまった!文章を書く / 前田安正著」。
僕のように短い文章しか書けない人のための文章術を、この本は教えてくれました。今回は、その文章術を実際に用いて、改善前と改善後の文章を比較してみました。
「5W1H」の中でも「Why」が大事
文章がうまく書き進められないと言う人の多くは「Why=なぜ/どうして」という要素を落とし、「いつ・どこで・誰が・何を/どうした」の4Wで終わっていることが多いのです。「5W1H」の中でも「Why」の要素を盛り込むと格段に文章がわかりやすく、書く内容も豊富になります。
この本で最も強調して書かれていることです。
確かに、これまでWhyの部分はほとんど意識せず、文章を書いていました。そこで、このアドバイスをもとに、以前書いた記事の一節を改善してみます。
改善前
今週末、大阪で一番高い山である、金剛山に登山しに行きました。高いとあって、なかなか登りごたえがありました。
今回はそんな金剛山をご紹介します。
金剛山に登山しにいったことを書いた記事の冒頭部分です。
- なぜ金剛山に登山しに行ったのか?
- どういうところに登りごたえを感じたのか?
というWhy要素が書けていません。これでは読者に僕の想いが伝わりません。そこで、Whyの要素を文章に盛り込みます。
改善後
今週末、大阪で一番高い山である、金剛山に登山しに行きました。
「森林浴の森100選」にも選ばれてる金剛山に登山しに行けば、仕事で溜まったストレスをリフレッシュできると思ったんです。期待通り、いい気分転換になりました。道中の澄んだ空気、頂上付近の霧がかった神秘的な風景、頂上の売店で食べたおでん、どれも日々の喧騒を忘れさせてくれるものでした。
これまでハイキングは定期的に行っていましたが、登山は何年も行っていませんでした。それもあって、登山開始直後の急な上り坂で既に息をはあはあと切らしていました。ハイキングにはない急勾配な道をひたすら登っていく登山は、登りごたえたっぷりでした。
今回は、そんな金剛山を、道中で撮った写真を交えて紹介します。
どうでしょうか。改善前に指摘したWhy要素を文章に取り込むことにより、文章がわかりやすくなったのではないでしょうか。また、読者が登山の様子を思い描けるようになったのではないでしょうか。
まとめ
文章術はこの他にも、
- 自分が理解していることは必ずしも読み手が理解しているわけではないことを意識する
- 感動は、これまでの経験とどこが違うのかを比較して書く
- 一つの文には一つの要素を書いて簡潔にすること
など、たくさん紹介されています。作文、レボート、報告書、ブログなど、文章を書く機会は年代問わずよくあります。
- 次の一文が浮かばない
- 思い通りに書き進められない
- そもそも何を書いていいのかわからない
ということで悩んでいる人は是非この本をおすすめします。